ドラえもん

『ドラえもおーーーーーーーーーーーんー!!!!!』そう言って、青い猫型ロボットに飛びつく1人の少年。そう、彼は野比のび太。誰もが知っている国民的アニメのキャラクターだ。普段は友達からも馬鹿にされる彼だが、映画となれば、他のキャラクターより何倍も活躍する。一人では何もできないと認め、ドラえもんに何から何まで助けを求めるシーンは、100人に聞いたら99人は見たことがある。と言うのではないだろうか。現代で突然このアニメを流したら、いじめを連想させるなどの批判が来そうだが、昔からその地位を確立したこのアニメはそんなことはない。もはや、清々しいアニメにも思える。つまり、ぼくは、ドラえもん のび太と宝島を観に行った。朝7時起床。目覚ましはセットしていたが、その音には気づかなかった。それでも、使命感だろうか。寝坊せず起きることができた。ゆっくりと準備しながら駅に自転車を漕いで向かう。駅の改札口手前まで来て、財布を取り出そうとポケットに手をやる。『あれ…ない…ええええええええええええぇぇぇぇ!!!!!!!?』1人でめちゃくちゃ焦っている。まさにのび太ではないか。急いでコンビニと駅で落し物がないか聞くが、届いてない。(おれの人生詰んだ…)そんな風に思いながら、自転車で来た道を歩いて家に帰宅する。家の中も探すが見つからない。本当にまずい。お母さんに怒られる…。1人落ち込みながら、家の中で警察署に電話をかけて一応確認する。『折り返し電話をしますね』と、電話の向こうにいる職員に言われ、椅子に1人ポツリと座っている。でも、行くって決めたし行こうと決心し、同じ道を通りながら家に向かう。本当なら、twitterで、『早起きできた!ドラえもん楽しみ…!!!』とか『朝は気分良い!!!』とか呟くつもりだったが、180度事態は変わる。もはやつぶやく気にすらならない。『まぁ、しゃーないかぁ…』と1人でブツブツ言いながら、駅に向かって歩いていると、突然、財布らしきものが自分の視界に入る。一瞬脳内は停止し、じっとその物体を見つめてると、自分の財布だったのだ。その時の喜びは、言葉では言い表せない。編入に受かるのと同じくらい嬉しい気持ちになったのだ。は、お前受かってないだろ?とか思う方もいるかもしれないが、すまない。妄想は得意な方なんだ。こうして、朝からドタバタしながら、映画館にたどり着いた。皆さんも、ドラえもん見るときは、部屋を明るくしてテレビから離れて観てね。